子ども園との交流@みとよ~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、香川県三豊市にあるBLGみとよ(小規模デイサービスセンター「うちん家」)からの報告です。
こんにちは、BLGみとよです。
今回はBLGみとよの子ども園との交流について少しお話をさせていただきたいと思います。
BLGみとよでおこなっている社会参加活動は主に、野菜の販売と、子どもたちとの交流があります。
この2つはメンバーさん自らが声にだしてくれたやりたい事でした。
BLGみとよのある地域では高齢化がすすんでおり、ある時メンバーさんから「このあたりに子どもはおるんな? 家の近所で子どもを見かける事がなくなったわ」という声があがり、子どもたちとの交流がもてるよう、地域の学童や高校、こども園とのつながりを作ってきました。
今回紹介するこども園との活動は一昨年から始まりました。
今年度は今までの交流を活かし、メンバーさん、こども園の先生と一緒に、年間でどのような交流をおこなうかを一緒に話し合いました。
こども園の先生から竹ぽっくりや竹馬作りをしたいと希望がでると、「竹馬やったら昔作ってたからいけるじゃろ」「ちょうどええ竹を切ってこないかんな」とメンバーさんもやる気をみせてくれ、昨年度おこなった交流とともにほぼ毎月交流ができるよう年間スケジュールをたてました。
6月にはじゃがいも掘りとさつまいもの蔓挿し、7月はとうもろこしの収穫体験や竹ぽっくり作りなどの交流をしてきましたが、今回は11月におこなったさつまいもの芋掘り交流の様子をお伝えします。
6月、こども園の子どもたちと一緒に植えたさつまいもの蔓ですが、猛暑に見舞われ、植えてすぐには暑さに負けて萎(しお)れてしまっていました。それをみてメンバーさんも「あれはちゃんと根付くじゃろか…」と少し心配そうにしていましたが、子どもたちのためにと水やりや草抜きなど手入れにも力が入っていました。
そのかいあって無事、大きく育てることができました。
芋掘り前日には子どもたちが来る前に、芋掘りしやすいように先に蔓を切っておこうかと相談すると、あるメンバーさんから「蔓のしたに芋が入ってることを教えてあげたらええと思うけん、全部蔓をのけてしまわんと少し残しておけ」と提案があり、メンバーさんも子どもたちとの交流を楽しみにしている様子がうかがえました。
そして芋掘り当日、元気な子どもたちの声を聞き、メンバーさんも続々と畑に集合。
メンバーさんの提案で残しておいた蔓をみて、子どもたちも自分が植えたさつまいもがどれだけ大きくなったかを知ることができ、「すご!!」「大きくなってる」と声をあげていました。
子どもたちが土を掘り、さつまいもを探していると
「ここにあるんちゃうか?」
「蔓がここにあったらだいたいこの辺にあるんや」とメンバーさんが教えていたり、「ちょっとこれで少し掘ってやるわ」と鍬(くわ)をもって手助けをしたり、メンバーさんが大活躍していました。
大きな芋が掘れると、子どもたちと一緒に、メンバーさんも笑顔になっていました。
子どもたちが帰ったあともメンバーさんからは
「子どもたちとの交流は楽しかった」
「やっぱり子どもはかわいいなぁ」との声が聞かれました。
次は子どもたちからカレーパーティーにお呼ばれしているメンバーさん。
今からその時を楽しみにしています。