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みはる農園の経過報告@BLG仙台~BLGの活動報告

玉ねぎ収穫
玉ねぎ収穫

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、宮城県仙台市にあるBLG仙台(医療法人社団清山会 みはるの杜診療所)からの報告です。

BLG仙台の庄司です。
今回は以前にも紹介させていただいたみはる農園の活動経過を報告させていただきます。

草が伸び放題だった二区画の畑をみて「あいや~、はやぐなんとかしないどね~」とメンバーがつぶやくと、それに被せて「うわ~、どうするんですか、この草の量。本当にあいや~ですね」とスタッフがつぶやく。寒空の下、冗談を言いながら、草取りをしたのは昨年の冬。最終的には半袖で汗を流しながらの作業になりました。

草取りの様子
草取りの様子

きれいになった畑を見ながら、「で、何を植えるつもりなの?」とメンバーさん。草取りに夢中になりすぎて、何を植えるかまで考えていませんでした。
じゃ、一緒に探しに行きましょうということで畑からお店に直行!!「直感を大事に!」を合言葉に行きあたりばったりの道楽集団がお店に向かいます。
「これが食べたい、あれも食べてみたい、でも★(難易度のマーク)がたくさんついているからこれはダメだな」と店の中を何度も行ったり来たり。分からないことがあれば店員さんに確認しながら、また行ったり来たり。この時間が楽しいんです。
マルチ(シート)を張って、玉ねぎの苗を植えて完成。マルチを張る作業もだいぶ板についてきたようです。

マルチを張る様子
マルチを張る様子

そして今年6月下旬。ワクワクドキドキしながら収穫に向かいました。苗を抜いてみると「うわっ!育ってるね~」と第一声。ほっとした瞬間でした。天候の影響もあり、あまり頻繁に来られなかった割にはなかなかの出来栄えでした。

玉ねぎ収穫
玉ねぎ収穫

同敷地に畑を借りている方からも声を掛けられ、畑作業の助言をもらったり、進捗状況の報告をしたりと地域の方との交流もできるので楽しい時間になります。
今回収穫した玉ねぎはメンバーさんに持ち帰っていただき、ご自宅で食べていただきました。

玉ねぎ収穫後の畑には枝豆を植えてみましたが、今年は仙台でも35℃を超える日が多く、屋外作業はかなり厳しい状況でした。メンバー同士、口をそろえて「今後の課題は暑さ対策だね」と話していました。現在知恵を出し合い来年の対策を練っているところです。

枝豆植え

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