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みはるの杜ラーメン倶楽部@仙台~BLGの活動報告

笑顔でラーメン倶楽部の活動中
笑顔でラーメン倶楽部の活動中

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、宮城県仙台市にあるBLG仙台(医療法人社団清山会 みはるの杜診療所)からの報告です。

BLG仙台の庄司です。
今回はあるメンバーさんの一言から始まった定期企画をご紹介したいと思います。

「やっぱり、また熱いラーメンが食いたいな」。
そんな声が聞かれたのはコロナ禍の最中でした。人ごみに出かけていくことは世間的にも推奨されていない時期でした。
出前やテイクアウトの企画は行っていたものの、メンバーさんは物足りなさも感じていたようです。確かにそうだと思います。やはりお店の雰囲気や活気、油のにおい、包丁や鉄鍋の音、五感で感じることが外食の醍醐(だいご)味だと思います。

コロナが感染症法上の5類になるらしいというニュースが飛び交い始めると、さっそく相談開始。
いつ、どこのお店に行くのか。メンバーさんおすすめの店、スタッフおすすめの店、新しいお店から昔からの町中華まで話題は尽きません。必然的に送迎車内でもラーメンの話題が多くなりました。

昨年(2023年)5月にコロナが5類になるとすぐに行動開始。ラーメン店に出かけては感想を言い合い、写真を撮っては余韻に浸る日々。「ここは良かったね。次はどこに行きますかね」と次の外食日の相談をします。当日行ってみたらお目当てのお店が休みだったなんていうハプニングもありましたが、それがまた新しい店の発見につながるから楽しいものです。

みんなメニュー選びは真剣です
みんなメニュー選びは真剣です

そんなことを毎月続けているうちに、徐々に一緒に行きたいというメンバーやスタッフが増えていきました。現在月に1~2回、5~6人が車に乗ってラーメン店に出かけていきます。普段接点のない方同士が、ラーメンを食べるテーブルでは顔を合わせ、
「何がうまいの? おすすめは?」
「私は酢をかけるの、さっぱりするから試してみたら?」
「あらあらそんなに食べるの?」
などと会話が弾みます。そしていつの間にかコミュニティーが出来上がります。ラーメンという共通の話題があるからでしょうか。

衣類に油のにおいを染みつかせ、おなかを押さえながら事業所に戻ってくる私たちの姿を見た方が「なんか、あんたたちラーメン倶楽部みたいだね」と一言。
いつの間にかクラブ活動のようになっていたのかもしれません。でも、ラーメン倶楽部という名称が気に入ってしまい、今では「ラーメン倶楽部です」とみんなに話すこともあります。
今後も部員を増やして新たな関係性を築くきっかけになればいいなと思っています。

今回のラーメンの味はどうかな?
今回のラーメンの味はどうかな?  

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