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暑さにも負けず、雑草にも負けず!!@仙台〜BLGの活動報告

玉ねぎ収穫
玉ねぎ収穫

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、宮城県仙台市にあるBLG仙台(医療法人社団清山会 みはるの杜診療所)からの報告です。

BLG仙台の鹿嶋です。
これを書いている時点ではまだ梅雨明けの発表がない仙台ですが、ここ数日は猛暑日が続いており、体験農園の1画をお借りして農業活動をしている「みはる農園」での作業も一苦労です。敵は暑さだけではなく雑草も猛威を振るっています。少しでも農園へ行く間隔が空いてしまうと畑はジャングルに、、、
暑さと雑草と格闘しながらの日々のみはる農園についてご紹介いたします。

さて、みはる農園では、昨年11月ごろにメンバーさんと苗を植えた玉ねぎを無事に収穫することができました。植えた当初は「こんなひょろひょろの苗、大丈夫?」「本当に冬を越せるのかしら?」とメンバーさんからも不安の声が続出。6月に入り玉ねぎを植えたメンバーさんと相談し、梅雨入り前に玉ねぎを収穫することにしました。

畑に着くと、そこには立派に緑の葉が伸びた玉ねぎがずらりと並んでいました。昨年11月に一緒に苗を植えたAさんからは「これ、本当に私が植えた玉ねぎ? あんなにひょろひょろだったのに」と驚いている様子でした。実際に収穫すると、お店に並んでいるものと遜色なく形もきれいで、大きなものばかりでした。帰りにお土産に持って帰っていただくと、家族の多い方でも「カレーライス何回分になるかしら」と喜ばれていました。

同じ時期に植えたそら豆も無事に冬を越し、収穫することができました。太く立派に育っていて、「炭火焼きにしたらおいしそう」とのお話もありました。

そら豆収穫
そら豆収穫

後日、Bさんと子ども食堂へ寄付するため一つひとつ玉ねぎの土をはらい、寄付できそうなものの仕分け作業をおこないました。今回は子ども食堂の他、同じ団体の方がおこなっているフードバンクにも間に合いそうとのことで、そちらにも活用していただけることになりました。

玉ねぎ仕分け
玉ねぎ仕分け

6月中旬にはじゃがいもや里芋、トマトにピーマンを植えました。昨年にはトマトは病気からか1個も収穫ができなかったので、Bさんたってのリベンジでした。みはる農園を始めた直後はメンバーさんから「失敗したらどうしよう」との声もありました。今では反対に「失敗も楽しむ。失敗は来年の勉強代。」とのキャッチフレーズもできました。
昨年、トマトを植えていた畝(うね)付近の雑草を処理していると、なんと小さなトマトが生えていました。
これにはBさんもびっくり。

今年こそは「丸ごとトマトにかぶりつく!」というBさんとの夢がかなうことを願っています。

水やり
水やり

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