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陽だまりカフェでボランティア@町田〜BLGの活動報告

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、東京都町田市にある、BLG町田(DAYS BLG) からの報告です。 

BLG町田の伊藤です!
BLG町田では、車の販売店での洗車や地域新聞のポスティングなどに加えて1年ほど前から「陽だまりカフェ」のお店番のボランティアも始めました。

陽だまりカフェは、地域の人が集まるコミュニティーカフェです。
BLG町田の活動を長年支えてくださっている安達さんご夫妻が、“人が集まれば何かが起こる!”ということをコンセプトに2022年5月にプレオープンしました。
ここでは、地域のひとが集ってコーヒーを飲んだり、おしゃべりをしたり、様々なイベントが開催されていたりします。
「陽だまりさん」と呼ばれる近所のボランティアの方たちがお店番のお手伝いをして運営されています。

陽だまりカフェの雰囲気
陽だまりカフェの雰囲気

その中で特定の曜日の午前中にBLGもボランティアとしてお店番を任せてもらっています。

BLGのメンバーさんも陽だまりさんの一員なのです。たいてい、カフェの開店準備を済ませると、メンバーさんはチラシの折り込み作業をしながらお客さんが来るのを待っています。
たまに他の陽だまりさんと一緒にお店番をすることもあります。

ある日の陽だまりさんはピアノの先生をやられていた方でした。
「何か弾きましょうか?」というピアノの先生の提案で、メンバーさんが歌を歌いました。すると、たまたまそこに居合わせたお客さんでコーラスをやっているという方と一緒に歌謡曲の大合唱!になりました。
ここのところカラオケに行けていなかったメンバーさんは生ピアノの演奏で気持ちよく歌えて大変満足そうに「歌はいいねぇ」と言っていました。

認知症と診断された方々が地域の人たちと自然に交流する場があることにより誰もが社会とつながり、自分らしく生きることのできる活気あるコミュニティーとなる。地域の人たちも、認知症とともに生きる方々を支えることで、自分たちの生きる場所をより良い地域にしていくことができると思います。
BLG町田がある、ここ成瀬台がそのモデルケースになれる、そう感じた瞬間でした。

陽だまりカフェの様子
陽だまりカフェの様子

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