“畑作り”から見えてきたこと@横須賀~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、神奈川県横須賀市にあるBLG横須賀(認知症対応型デイサービス「スマイルデイサービス長坂」) からの報告です。
初めまして、BLG横須賀の加藤です。
昨年の10月よりBLG横須賀として活動を始め、早4カ月が経ちました。
活動拠点は三浦半島の西側にあり、昔から農業や漁業が盛んな地域です。
今回は、この地域の特色にちなんで畑仕事について紹介したいと思います。
畑は活動拠点から車で10分、地域の方のご厚意でお借りしています。
始めた当初は草や竹が生えた土地でした。
メンバーの出来ることを中心にやっていこうと、
スタッフや近隣住民の方にもご協力を得て、草むしりからスタートしました。
まだ、暑い日々が続いていた中、メンバーさんそれぞれの出来ること、やりたいことを一緒に探しながら作業を進めていきました。
本格的に作物を植え始めたのは11月に入ってからです。
メンバーさんにも相談し、近くのカフェのメニューに取り入れてもらえることを目標に、
まずは、小松菜から育て始め、徐々に縮みほうれん草、春菊、サラダソラマメと種類を増やしました。
メンバーのAさんはBさんに「どうしたらいいですか」と聞きながら作業中。
畑作業は、メンバーさん同士で協力しながら進められていきました。
今年1月に入り、小松菜はなぜか、葉が丸くなり茎が伸びなくなってしまい、商品になりませんでした。
メンバーさんと相談し、昼食で頂きました。
「間引きしてないからじゃないかな」
「雑草があるから栄養が小松菜にいってないよ」
「肥料が足りなかった」
「植える時期を間違えたかな・・・」
「種の春まき、秋まきは守った方がいいね」
スタッフは畑仕事の初心者がほとんどで、メンバーさんから教わることが多いです。
時には、お茶菓子の時間も畑で過ごすメンバーさんもいて、畑は憩いの場にもなっています。
部屋の中では見られない、生き生きとされた表情をされ、
今までとは違うメンバーさん同士の関わりも見えてきました。
水やりを交代でやろうと提案されるメンバーさんもいました。
今後もメンバーさんと共に畑の活動をしていきます。
「アドバイスをしてくれる人がいてくれたら…」
との声があり、農家の方に相談をしに行く予定です。
「売れるものを作りたい」とメンバーさん。
BLG横須賀の挑戦は続きます。