『ケアとは何か』
なかまぁる編集部
【この作品は…】
看護の現象学の第一人者である著者が、ケアを受ける人やケアワーカーへの聞き取りをもとに、医療行為を超えたところで求められるケアの本質について書いた、よりよいケアを実践のための哲学書です。
【あらすじ】
自分や親しい人が苦境に立たされたとき、私たちは「独りでは生きていけない」と痛感します。ケアとは、そうした人間の弱さを前提とした上で、生を肯定し、支える営みです。ケアする側・される側への聞き取りを通じて、より良いケアのあり方を模索し、介護や地域活動に通底する「当事者主体の支援」を探ります。また、コロナ後の課題についても論じています。
【著者は…】
- 村上靖彦(むらかみ・やすひこ)
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は現象学的な質的研究。近著に『仙人と妄想デートする』(人文書院)、『母親の孤独から回復する』(講談社選書メチエ)、『在宅無限大』(医学書院)、『子どもたちがつくる町』(世界思想社)などがある。
【書籍データ】
- タイトル:『ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと』
- 著者:村上靖彦(むらかみ・やすひこ)
- 判型:新書判
- 頁数:256頁
- 価格:840円+税
- 発売日:2021年6月22日
- ISBN:978-4-12-102646-0
- 発行:中央公論新社