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冬の水族館でシーラカンスに「俺と一緒だな」~DAYS BLG ! の活動報告

地元の相模湾に生息する魚が展示されていることに、やや興奮
地元の相模湾に生息する魚が展示されていることに、やや興奮

すっかりお屠蘇気分も抜けて寒さが一層厳しさを増してきました。今回は、どんなに寒くても洗車やポスティング、ベンチ清掃などの活動を休むことなく取り組まれている私たちDAYS BLG! (以下、BLG! )のメンバーさんの、「ある午後のお出かけ」の報告です(BLG! は「利用者」という言葉は使わず、「メンバーさん」としています)。
その日は特に寒さが厳しく、前述の活動を終えた午後は、「どこか室内で暖かい場所に出掛けたい」という意見が多く出ました。そこで向かったのが北里大学にある海洋生命科学部が設置しているミニ水族館 です。

水族館_2

「ここは現役時代、営業に来たな」
「あっさりと断られてから嫌いなんだよな」
「医学部の病院は儲かっているらしいぞ」
「でも腕は良いんだろ?」
「俺の営業断るくらいだから、腕が良いんだろうな」
メンバーさんが皆で決めた外出先。しかし魚に興味は薄く、設備や現役時代の話に花が咲いていました。ところが全員が興味を示したのは、シーラカンス。“生きている化石”と呼ばれているらしいですが、それを見たメンバーさんが一言。
「俺たちと一緒だな」
「カーチャンから言われているみたいだな」
一体感が強まりました…。

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