『おばあちゃん』
なかまぁる編集部
【この作品は…】
惚けてしまったおばあちゃんはまるで「うちゅうじん」のよう。1982年発売時、賛否両論を巻きおこした伝説の絵本が復刻。実母への経験をもとに、認知症を谷川俊太郎さんの世界観で描いています。
【あらすじ】
惚けてしまったおばあちゃんが言葉の通じない宇宙人に見えてしまう――「今で言う認知症になった母のせいで、我が家は大きく変化せざるを得ませんでした。この絵本はそういう母の存在に、どう対処したらいいのか悩んだ経験から生まれました」(谷川俊太郎のあとがきより)。その直截的な表現に共感と反発が交錯した34年前の絵本は、ポップな絵と相まってその衝撃性を今も失っていません。
【著者は…】
- 谷川俊太郎(たにがわしゅんたろう)
- 1931年東京生まれ。52年、第1詩集『二十億光年の孤独』を発表。詩のほかにもスヌーピーの翻訳など幅広い活躍を続けている。さまざまな画家とコンビを組んで絵本も発表している。
- 三輪滋(みわしげる)
- 1941年愛知県生まれ。デザイン制作会社などを経て68年、フリーのイラストレーターとして独立。77年、小説「ステンドグラスの中の風景」で第45回文学界新人賞受賞。
【書籍データ】
・タイトル:おばあちゃん
・著者:谷川俊太郎(たにがわしゅんたろう)、三輪滋(みわしげる)
・判型:B6判上製
・頁数:34頁
・価格:1,300円+税
・発売日:2016年5月
・ISBN:978-4900963702
・発行:いそっぷ社