『百花』
なかまぁる編集部
【この作品は……】
息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせながら、封印されていた過去を思い出していく息子との、現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語です。
【あらすじ】
認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていきます。ふたりで生きてきた親子には、どうしても消し去ることができない“事件”。母の記憶が失われていくなかで、泉は「一度、母を失った」ことを思い出します。現代において、失われていくもの、残り続けるものとは……。
【著者は…】
- 川村元気(かわむらげんき)
- 1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。『電車男』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』などの映画を制作。2011年には優れた映画制作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。2012年『世界から猫が消えたなら』を発表。世界各国で出版されベストセラーに。
【書籍データ】
- タイトル:百花
- 著者:川村元気(かわむらげんき)
- 判型:四六判
- 頁数:299頁
- 価格:1,500円+税
- 発売日:2019年5月15日
- ISBN:978-4163910031
- 発行:文藝春秋