お悩み相談室

自尊心を傷つけないでしょうか?【お悩み相談室】キタジマが答えます

Q. 夫(63歳)は認知症と診断されて2年です。そばにいたいのですが、昼間は仕事があり家を出なければいけません。夫はなんでも「一人でできる」と言いますしできているのですが、ゆっくりとはいえ進行しているので正直、不安です。ヘルパーさんなどを頼んで自尊心を傷つけないでしょうか。

A. ご家族は本人が危険な目に合わないか心配で、行動を制限してしまいがちで、その気持ちもよくわかります。しかし本人は、自分が「やりたい」「できる」と言っていることを止められたらどう感じるでしょうか。病気になったことで、ただでさえ周囲の雰囲気から「必要とされていない」「面倒をかけている」と感じてしまいがちな気持ちに、追い打ちをかけてしまうかもしれません。

人にやる意思があってできるというならやってもらえばいいと思います。とはいえ相談者のように一緒にいて見守りができない場合、本人が危険な目に合うだけでなく火事を出してしまうなど周囲に迷惑をかけてしまったら…という心配も大きいでしょう。お風呂の水の出しっぱなしやコンロの火のつけっぱなしを防止する装置を付けるとか、連絡先を書いたカードをポケットに入れるとか、事前にできる対策をしておけば、大きなトラブルになることはある程度防ぐことができます。事前対策をした上でスタートしてみる。それでも問題が起きた場合にはヘルパーを依頼するなど、その都度対処法を考えていきましょう。

「ひとりで外出をしたい」という場合も同様です。家に閉じ込めたりいつも付き添うのではなく、見送ってください。ただし車やバイクでの移動は、認知症と診断されている人が事故を起こした場合、保険の給付対象にならないことがあるので注意が必要です。

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