1,000円!そんな大金どうした?~みんなが心開いて「素」になれる場所 DAYS BLG ! の活動報告
現代の日本において、買い物という行為は誰もがお金を支払えば成立するものです。それはそれでいいのですが、私たち、「DAYS BLG !」の名物である、ちょっと赤字の駄菓子屋では、なかなかこれが成立しません。
例えば、一度に300円の買い物をしようとする子がいたら、「そんなに買って、お小遣いは大丈夫? お母さんに怒られるぞ? また明日来ればいいじゃない」と、参加される方(以下、メンバーさん)からの「待った」がかかります。1,000円を出す子がいたらいたで、「そんな大金どうした?」と、やはりすぐに会計はできません。
コンビニなどでは、あっさり買い物が成立してしまいます。私たちの駄菓子屋さんで繰り広げられる、このような言葉のやり取りは、子どもたちの成長を見守っている、古くからある日本のシステムなのではないでしょうか?
子どもたちが、芋づる式に「地域のつながり」を連れてきてくれる
この駄菓子屋を通じて地域との窓口もできてきました。ウィークデーは子どもたちだけで来店することが多いのですが、週末ともなると子どもたちは、自身の父母や祖父母を連れて(お財布が目当て?)来店するのです。
そこで新たな人間関係も生まれ、例えば子供会の役員をされているお母さんから、「今度のお祭りで子どもたちに配るお菓子を一つ100円で100袋お願いしたい」といった注文が入ったりします。そんな交流から、メンバーさんたちがBLG ! の周りを歩いていると、常連の子どもや祖父母から「駄菓子屋のオッチャン!」と声が掛かるようになるのです。
だから続ける赤字経営。そんな駄菓子屋が地域にあってもいいじゃない。(ちなみに、赤字は毎月3,000円くらいです)