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認知症フレンドリー事業

認知症の人が思いを語る特別授業を高校で実施 美唄市役所

生徒と質疑応答をする丹野さん。そのたびに笑いが起きた
生徒と質疑応答をする丹野さん。そのたびに笑いが起きた

朝日カルチャーセンター(共催・朝日新聞社)は認知症の人への理解を含め、ともに暮らす社会を考える「認知症フレンドリー事業」を展開しています。自治体や企業、学校などから依頼を受け主催者のみなさんと啓発活動に取り組んでいます。その取り組みの一端をご紹介します。

認知症があっても安心して暮らせる街をつくろうと、美唄市は2025年11月27日、市内の美唄聖華高校で認知症の本人を講師に招き、「認知症の人から学ぶ」特別授業を実施しました。登壇したのは全国で講演活動などをする仙台市の丹野智文さん(51)。軽妙なトークと展開に、会場に集まった約30人の生徒らは笑いに包まれました。

39歳で認知症と診断され絶望していた丹野さんは、元気に暮らす当事者との出会いが自分を変えたきっかけになったそうです。講演などの活動を始めたところ、認知症の人に対する世の中の見方のおかしさに気づいたといいます。

「骨折した人に早く走れ、とは言わないよね。だけど、認知症になると『もの忘れしないで』という。でも、病気の症状だから仕方ないよね。過去の話じゃなく、未来の話を聞いてほしい」と、問いかけ方を工夫するだけで「本人の受け止め方は変わる」などと訴えました。

その後、「認知症である自分とみんなで楽しく東京ディズニーランドに行こう!」というテーマでグループワークを実施。ただし、「顔が覚えられない」「道に迷う」「もの忘れをする」という3つの条件が与えられました。それでも生徒からは「グループLINEをつくる」「同じ服装で集まる」「スマホのカメラ機能やアプリで位置を確かめる」などと多様な提案がいくつもありました。

「全部が正解だよね」という丹野さんは「自分の家族や友達がいつ病気になったり、障害を負ったりするかわからないよね。そのときは、いま考えてくれたことを実行してほしい」と話しました。

ワクワクしながら話を聞いたという中出結心さん(16)と長岡瞳さん(17)は「学校の授業と違って楽しかったです。認知症だからといって特別に気を使うことはない。普段通り接すればいいと気づきました」と笑顔をみせました。

「本人の言葉は生徒の心に響いた」

生徒に自分の思いを語りかける丹野智文さん
生徒に自分の思いを語りかける丹野智文さん

主催の市地域包括支援センター・飛渡祐輝さんは「本人の言葉は生徒の心に響いたようです。人としての大切さを知ってもらうきっかけになりました」と話していました。

この授業は、28日に同じ市内の美唄市立東小学校や北海道美唄尚栄高校でも実施されました。

■開催日:2025年11月27日
■イベント名:「認知症の人から学ぶ」特別授業
■実施内容:講話

※「認知症フレンドリー事業」の詳細はこちら

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