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関西初のBLGの挑戦!@きのかわ~BLGの活動報告

BLGきのかわの元気な仲間たち
BLGきのかわの元気な仲間たち

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、和歌山県紀の川市にあるBLGきのかわ(栄寿苑)からの報告です。

BLGきのかわで生活相談員をしている上住です。

私たちBLGきのかわは令和7年7月1日よりBLGの拠点の一つとして和歌山県紀の川市で再スタートを切りました!

以前は従来型の認知症対応型通所介護として利用者様に個別ケアや機能訓練、レクリエーションを提供してきましたが、今のBLGきのかわは社会参加型デイサービスとしてご自身で選択肢を持って頂ける環境を大切にし、地域社会ではたらく活動をする事に重点を置き、サービス形態を大きく変更しました。

活動を通してやりがいと喜びを感じて頂き、BLGきのかわがメンバーご自身の居場所であり、一人一人役割を持って社会参加活動を通して地域社会との繋がりを大切にし、認知症になられる前と変わらない生活を過ごして頂ける事をコンセプトにしています。

提携医療法人の清掃活動中
提携医療法人の清掃活動中

今は活動場所とメンバーも徐々に増えてきましたが、職員は今に至るまでに従来型の介護の考え方からBLGのメンバーと職員のフラットな関係性、安全性を優先するよりも、できない事が多くなるリスクの方がよりリスクであるという考え方など、色々と今までの認知症観をシフトチェンジしなければいけない事があり、本当に悩んできました。

今も毎日のミーティングで今日の対応はよかったのか?など職員間で話し合いを重ね、いつも統一した考えでサービス提供出来るようにしています。

今では活動先も複数の企業様からメンバーの定例の活動として協力して頂いており、有償ボランティアの提供をして下さる企業様も出来ました。

宅配ステーションでじゃがいもの販売
宅配ステーションでじゃがいもの販売

認知症基本法の中にある共生社会の実現や新しい認知症観にもBLGの考え方の必要性がうたわれている中、これからの介護を考える上でBLGの考え方は必要不可欠だと思います。

そういった背景がある中、自分たちBLGきのかわはBLGの考え方を大切にし、メンバーお一人お一人がこれからも共生社会の実現と共に地域社会で活躍できる機会と場所を提供出来るよう職員一同頑張っていきます!

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