「認知症ケア支援VR」の体験会
Sponsored by 大塚製薬

認知症の人が感じている、さまざまな困りごとや不安。介護をする家族が抱えている、つらい気持ちや悩み。それらを軽減し、認知症の人とその家族がともに充実した生活を送るために大切なことは何かを考える市民公開講座「認知症の人とその家族がおだやかな毎日を過ごすために」が、7月6日、浜離宮朝日ホール(東京・築地)で開催されました。
イベント当日は、認知症の症状やよりよい関わり方を学べる「認知症ケア支援VR」の体験会も開催され、多くの来場者が参加しました。
専用のゴーグルを装着すると、目の前に映し出されるのは、認知症の人とその家族の様子。今回体験したのは、「認知症の人が郵便物を確認しているときに、家族が手を洗うように声をかける」というシーン。郵便物に気をとられ手を洗わない認知症の人に、家族はイライラし強い口調で指示します。一方、認知症の人は、家族のきつい態度に戸惑ったり、つい大声を出したり。その後、家族が関わり方を工夫することで、認知症の人の気持ちが落ち着くように──。
このような場面を、認知症の人の目線と家族の目線の両方で体験。さらに、医師の監修を通して、認知症ケアで大切なことを学べる仕組みです。ほかにもさまざまなシーンを体験できるこの「認知症ケア支援VR」は、自治体などでの講座や介護職が対象の研修などでも活用されているそうです。

「認知症ケア支援VR」を体験した人の声
「体験してみて、おだやかに接しないといけないことがわかりました。これまでの私は、認知症の親に対して、きつい言い方をしてしまっていたことに気づかされました」(男性)
「認知症の友人がいるのですが、娘さんが仕事をしながら1人で介護しています。私も力になりたいのですが、どう接すればいいか悩むこともあります。今回体験して、介護者の態度や言い方によって、認知症の人の気持ちや行動が違ってくることがわかりました」(女性)

- ケアを手放すことも認知症との向き合い方 本人も家族も追いつめる「共依存」
- 講演1「認知症の行動心理症状ってご存じですか?」

- 家でゴロゴロから神社仏閣巡りが趣味に 若年性認知症の夫に掛けた妻の一言
- 講演2「認知症、ちょっと不便だけど不幸じゃない ~伝えたい希望の轍(わだち)~」

- “あと少し”を支えあう さいたま市の「チームおれんじ」が目指す共生社会
- 講演3「認知症とともに生きる支えあいのまちづくり ~さいたま市認知症フレンドリーまちづくりセンターの活動を通じて~」

- 変わりゆく親を受け入れられず…大切なのは「自分も相手も許す」寛容さ
- トークセッション「認知症とともに暮らすために知っておくべきこと」
