WATASHI 戸﨑美和が撮る当事者

「福田人志さん」 WATASHI~戸﨑美和写真館~

写真家であり社会福祉士でもある戸﨑美和さんが、認知症当事者の一瞬を切り取りました。どのようにファインダーをのぞいて、どういうタイミングでシャッターを切ったのでしょう。その内側の世界は?

福田さん2

「はじめまして」の後、佐世保の海を前にしたお店に移動しました。
テーブルいっぱいに載ったのは、福田さんが描いた絵の数々。色とりどりの作品がバーッと目の前で広がりました。
力強くて有機的、けれどしなやかなライン。優しいパステルカラーがあふれそうなほどの色彩数。いまにも動き出しそうな風景や生き物。その横に福田さんのコトバが、パートナーの中倉美智子さんの筆で書かれていました。自然に生まれたコラボレーションがひとつの作品になっていて、グッときました。
せっかくの佐世保だから海を背景にと考えていましたが、作品を見て「描かれる前の真っ白なキャンバスの前がいいな」って。そして偶然見つかったその前で撮影を。
福田さんは、やっぱり偶然落ちていた真っ赤なもみじの葉を拾い上げると、撮影の小道具とでも言いたげにニコニコと笑ってこっちを向いてくれました。このユーモアとマジック! 思わず魅せられてシャッターを切ったのでした。

戸﨑美和さんが、撮影中に交わしたキラリと光る“コトバ”を集めました。

「福田人志さん」のコトバ

「描いてる絵をもっと多くの人に見てもらえる展覧会をどこかで開きたいですね」

「今、週に3日、相談員として仕事をしながら、(中倉さんと)サロンをやったり絵を共作したり、けっこう忙しいんですよ(笑)」

「朝はやく起きて、絵を描くんです。なんかそのほうが集中力あるんですよね」

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