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「その方ご自身を見つめて」@品川~BLGの活動報告

お友達とおしゃべり
お友達とおしゃべり

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、東京都品川区にあるBLG品川(けめともの家・カンタキ西大井 看護小規模多機能型居宅介護)からの報告です。

こんにちは。BLG品川です。

皆さんは「認知症」と聞くと どんなイメージを持ちますか?
「すぐ忘れてしまう」「何も分からない人達」等、ネガティブなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

私も最初は「認知症=物忘れ・徘徊・暴力」といったイメージが強く、認知症の方たちと関わるのは大変そうだなぁ…。あまり関わりたくないなぁ…。なんて思っていました。

しかし、ひょんなことから、この業界に入って1年が経ち、認知症の方と関わる中で「楽しい」「おもしろい」と思うことが多くありました。今日は、そんな私のお気に入りのエピソードをいくつかお話しします。

ある日の昼食終わりの利用者様(以下メンバーさん)同士の会話

Aさん「ご飯おいしかったわね。さっきのメニューなんだったかしら?」
Bさん「今日何食べたか? そんなの胃に入ったら忘れちゃうわよ」
     「おいしかったことは覚えてるんだけどねぇ…」
     「私も忘れちゃうけど、あなたも一緒でしょ?」
Aさん「そうね、胃に入ればみんな同じだものね」

こんな会話をよく耳にします。
もし、Bさんからの返答が「○○だったわよ、あなたそんなことも覚えていないの?」だったら、Aさんは楽しく会話を続けられたでしょうか。
「おいしかったこと」「おいしかったけど、何を食べたか覚えていないこと」を共有できるお友達の大切さを感じた場面でした。

服薬介助中のメンバーさんとのやり取り

約束を経て
約束を経て
Cさん 「朝は1錠なんだけどね、こんなに量が多いのは昼だけ」
             「なんだか色々忘れちゃうみたいで、それのお薬なの」
             「すぐ忘れちゃうから、お友達と遊ぶ約束もできないわぁ」

昼食後に薬の服用をお願いした時に、こんな話をしてくれました。
Cさんは、明るく、笑い話として話してくれましたが、その時はなんだか少し寂しそうな表情に見えました。

Cさんに限らずですが、「次来た時は○○を一緒にやりましょう」と何かをお約束すると、喜んでくださるメンバーさんが多くいらっしゃいます。「そんなに楽しみにしてくれるなんて嬉しいな」と思っていましたが、Cさんのお話を聞いて、「ただ楽しみなだけではなく、普段あまりできない“約束”ができたこと自体にも喜んでくださっているのかな?」と気付けた場面でした。 

メンバーさんと一緒に楽しむ
メンバーさんと一緒に楽しむ

認知症の方たちと関わっていくことには、もちろん大変なこともたくさんあります。ですが、決して大変なことだけではありません。対話を重ねると、認知症に起因する不安感や行動、その理由を捉えられるようになってきます。「認知症だからこうだろう」「認知症だから仕方ない」と決めつけた関わりは、その方自身を捉えることを諦めてしまうことと等しいのではないでしょうか。

「忘れてしまうこと」を誰も責めずに受け止めてくれる。「認知症の○○さん」ではなく、「○○さん」として自分を認めてくれる。そんな関わり、居場所を作っていければいいな、と思いながら今日もメンバーさんとの生活を楽しんでいます。

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