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きっかけは認知症の祖母の笑顔 シニア向けネイル商品に込めた思い

高齢者向けのレクリエーションの様子=2025年12月、埼玉県、堀口さん提供

 静岡市の堀口カストゥリさん(34)は、シニアが簡単にネイルを楽しめる「ネイルペン」を開発し、県内外の介護施設でネイルのレクリエーションも開いている。きっかけは、認知症の祖母をネイルが笑顔にした経験からだった。

 コロナ禍のころ、あまり人に会えないことがたたってか当時87歳だった祖母が認知症をわずらった。明るくておしゃれだった姿から一変し、無気力で何を話しかけても反応が薄くなってしまいショックを受けたという。

 何かしてあげられないかと思い悩んでいたところ、ふと思い出した。「そういえば、お化粧好きだったな」。持っていたマニキュアを爪に塗ってあげたところ、じっと手を見つめたあと「ありがとう」と久々に笑顔を浮かべてくれたという。

 調べると「化粧療法」という言葉があるくらい、化粧には気持ちを前向きにしたり元気にしたりする効果があると知った。中でも1日に何回も目に入るネイルは、喜びの感情を喚起する効果が高いという。

 その後も祖母に会うたびネイルを施しながら会話を重ねていると、どんどん表情が明るくなった。介護施設の職員からネイルをほめられたことを伝えてくれるなど、記憶力にも回復の兆しが見えたという。

■「だったら自分で作ろう」

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(滝沢貴大)朝日新聞(デジタル版)2026年05月25日掲載

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