「介護の洗濯」に求められているのはニオイ消しだけではなかった 安さや何となく選んでいた洗剤選択 在宅介護3家族の願い【体感レポート・洗濯に込められた複雑な想い編】
取材・文:岩崎賢一、フォトグラファー:岡田晃奈 Sponsored by 花王「アタック 消臭ストロングジェル」
「介護の洗濯」について家族を取材すると、頑固な汚れや嫌なニオイといったことから生じるストレスだけではかたづけられない、洗濯に込められた複雑な想いが浮かび上がってきました。「洗濯する家族ではなく、親のためにニオイを消してあげたい」「『介護用』とうたった洗剤があれば『私だけではない』と少し心が軽くなる」といった声がありました。みなさんは、どう考えていますか? 朝日新聞社の「project50s」と花王「アタック 消臭ストロングジェル」は共同で、介護の洗濯に強いこの洗剤を日々の洗濯で使ってもらい、体感レポートを送ってもらいました。第二弾は「洗濯に込められた複雑な想い編」をご紹介します。
島根県の方の取材から
洗濯機から取り出すとき、干すとき、畳むとき、ニオイにげんなり
島根県にある夫の実家で、ともに90代の義父母の介護をしながら暮らす女性(50代)の日課に洗濯があります。義父母はともに介護保険の要介護認定は要介護1です。自分でそれぞれトイレに行くことができますが、うす型や超うす型のリハビリパンツ(紙パンツ)も利用しています。
義母は潔癖性で、少しでも汚れたら着替えて洗濯に回します。一方、義父は、ダイニングの椅子のクッションに座ったまま尿失禁をしてしまうなどトイレの失敗が週3~4回あり、掃除や洗濯でのニオイがストレスになっています。
「朝、パジャマがぬれていたりすると、ふわふわの夏掛けやベッドマットもぬれているんじゃないかと思って、寝室を見に行きます。洗濯機は2台ありますし、干すところもいっぱいあるのでいいのですが、これだけの量となるとね……」
実はこの女性、夫や子どもは東京都内で暮らしていました。仕事をしていましたが介護休業し、2023年4月から夫の実家に住み込み、介護で生じる洗濯をするようになりました。ここは自分が頑張らないといけないと思ったからです。
「洗濯物を洗濯機から取り出すとき、物干しに干すとき、畳むとき、ニオイが気になります。そんなときは、げんなりというか、『もう嫌だ、あー嫌だ嫌だ』となってしまうこともあります」
ところが、今回の体感レポートで試供品の洗剤「アタック 消臭ストロングジェル」を使ったところ、ニオイが気にならなくなったそうです。取材時には、自ら購入し、日常的に使い始めていました。
「今は『ニオイがするかな』と1枚ずつ嗅いでいるんですけど、嫌なニオイはしていないんです。しつこいニオイには『リセッシュ除菌EX 消臭ストロング』で洗濯を干す前にシュッシュするといいというので併用しています」
【体感レポート】不快だった「ニオイ残り」がなかった
洗濯物を干すときに「あれ? ニオイがないかも」と思いました。洗剤自体のニオイの好き嫌いがありますが、私はこの洗剤のニオイが強すぎず、良かったと感じました。これまで乾いた洗濯物でも(嫌なニオイの)「ニオイ残り」がすることで不快でしたが、この洗剤はありませんでした。子どもや夫の汗臭いシャツやユニフォームにも利用したいです。
埼玉県の方の取材から
両親のために洗濯物から嫌なニオイを消してあげたい
両親の介護への備えとして5年前、勤めていた会社を辞め、理学療法士の資格を取得した埼玉県に住む男性(50代)は、今、育った自宅で両親の介護をしています。2021年1月、父親が圧迫骨折で動けなくなったためです。父親の介護を母親と一緒にしていたところ、母親も圧迫骨折して入退院を繰り返すようになってしまいました。現在は父親が要介護3、母親が要介護2の「ダブル介護」です。家事全般は男性の役割になりました。洗濯もこなします。
「父親は一昨年から、普通の布パンツに少しですが尿漏れをしてしまうことがありました。父親は自分で何事もするタイプなので、自ら汚れた部分の手洗いをしていました。今は主に紙パンツを利用していますが、ステテコや股引(ももひき)、シャツなどが汚れてしまったときは、自分で手洗いをしてくれています。汚れた洗濯物を家族に見られたくないとう意識が強いようです」
この男性が洗剤に求めるのは、洗濯物からのニオイの除去。
「両親は、おしっこを漏らしてしまうと、そのニオイが体や衣類に染み付くんじゃないかという思い込みがあるみたいです。ニオイ恐怖症みたいな感じですかね。『ニオイがする?』って周囲の人のことを気にしています。私自身のために『どうしても消さなきゃいけない』というよりは、両親のために消してあげたいんです」
介護の洗濯は当初、やみくもに洗濯機を何度も回していたそうです。尿失禁などで汚れたものが出たら、極力、その都度洗っていました。多い時は1日7〜8回と「1日中、洗濯機が回っている」感じでした。そんな壁にぶつかり、インターネットで調べ、汚れの内容に合った洗濯の方法を試行錯誤するようになったそうです。
「血液の取り方とか、おしっこのニオイを取るためにはどうしたらいいのか、洗剤はどれがいいのか、調べましたね」
それに加え、ケアマネージャーや理学療法士の資格を取得するために通っていた養成校の関係者など、介護に関わる専門職の人たちにもアドバイスをもらうようにしました。
介護が始まると、介護保険を利用して介護サービスを受けるための保険料や自己負担の金額が注目されます。年金や貯蓄額を踏まえ、生活していくためのコストです。男性が介護の洗濯を始めたころは、汚れやニオイの落ちが効果的な選択方法がよく分からず、自宅の水道代が2倍に跳ね上がってしまいました。紙パンツは、一部購入費用を補助してくれる自治体もでてきていますが、介護の洗濯に係る費用はすべて持ち出しになります。
「社会として、家族の介護の負担をどう減らして行くのかを考えてほしいです。その中に洗濯もあるんです」
【体感レポート】価格だけで洗剤を選んでいたが、洗剤を選んで介護の洗濯をすべき
これまで「介護の洗濯」という意識を持たず、単に価格だけで洗剤を買って洗濯をしていましたが、やはり選んですべきなのだろうという思いが出てきました。普段使っている洗剤が「当たり前」と思ってきましたが、香り、消臭などすべてにおいて、今回試した洗剤の方が上回っていることに気づかされました。ただ、洗濯の回数も多いので、普段使っている洗剤との価格差には悩まされるところです。
東京都の方の取材から
「介護用」とうたった洗剤があれば家族は「私だけじゃないんだ」と救われる
東京都に住む女性(50代)が、在宅介護をしてきた父親(80代)が亡くなったのは今年に入って間もなくのころでした。要介護認定は受けていましたが、亡くなる直前まで自営の仕事をしていたそうです。母親(80代)も要介護認定を受け、女性が両親の生活をサポートしてきました。
「父親が汚したものの洗濯は、最初は母親がしていました。しかし、母親は足も悪いので、だいぶ前からほとんどの家事、介護を私がやるようになりました」
父親は紙パンツを使っていましたが、下着だけでなく、ズボンも汚れてしまうことがありました。加えて、高齢者、病人に多い汚れがあると女性はいいます。
「洗濯機に放り込んだだけでは取れない汚れのほか、衛生的な問題もあります。疾病や皮膚の乾燥からくるかゆみでかきむしりによる血液とか、色の強い軟膏(なんこう)とか、便とかに関しては固形せっけんで手洗いして、その後、漂白剤に付けてから洗濯機に入れています。つけ置き、手洗いの時間を考えると、衣類を廃棄してしまうこともありました」
女性は自身の仕事に加え、介護として着替え・身支度、食事作り、買物、入浴介助、食事介助、通院付添い、服薬介助、排便介助など多々担うものがあります。だからこそ、女性は「介護用の洗剤」が必要だといいます。
「汚れやニオイが良く落ちることは前提ですが、『介護用』とパッケージでうたっている洗剤があるだけで、介護をしている家族は『大変なことは自分だけでないんだ』と思えるんです」
【体感レポート】「残り香」はほんのりさわやかでよかった。
洗剤の液体のニオイは他の洗剤と違う系統のようなので、これが効果を発するのだろうから「残り香」はどの世代も抵抗のない微香でよかったです。尿臭も取れていました。ニオイの落ちがいいので、今後も利用しようと思いました。
「アタック 消臭ストロングジェル」の担当者がアドバイス
家族みんなの笑顔のために ニオイのことをアドバイス
介護の現場で感じるニオイや洗濯の疑問、30問に答えた「家族みんなの笑顔のために ニオイ解決ナビ ニオイの疑問をまとめて解決! Q&A30選」を見てみませんか。ニオイそのものの疑問から、洗濯や干し方、介護で生じるニオイの疑問まで、介護生活で気になる悩みを解決するために、さまざまな専門家がアドバイスしています。
例えばこのような感じです。(以下、「花王消臭ストロング」のサイトから引用)
Q5. ついたニオイはいつまで残る?
A.ニオイがいつまで残るかはニオイの原因によって異なるため、一概にはいえません。菌によっていやなニオイが発生している場合は、洗たくや消毒などでニオイの元を絶たなければ消えずに残り続けてしまいます。
また、尿による不快なニオイは菌が尿を分解することで発生するのですが、菌が死滅した後も酵素が残ってニオイの元となる成分を分解するため、尿臭が発生し続けることがわかっています。消臭ストロングには、この酵素の働きを妨げる尿臭ブロッカーが配合されています。
Q27. 介護されている本人も、ニオイを気にするもの?
A.トイレの失敗や使用済みオムツなどからくる不快なニオイに、ストレスを感じている介護者も多いでしょう。ただ、介護者だけでなく、介護されている本人もそういったニオイにストレスを感じているケースが少なくありません。
単純に自分のニオイを不快に感じているだけの方もいますが、中には粗相をして恥ずかしいと感じていたり、介護者に申し訳ないと思っていたりする方もいます。介護されている方に対してニオイについてからかったり、叱責したりするのはやめた方が良いでしょう。
家族誰もが清潔で気持ち良く介護生活を送るために、介護のニオイ対策、介護の洗剤について少し考えてみましょう。
おことわり
体感レポートで「アタック 消臭ストロングジェル」を使用した感想は、個人の感想です。人によって違うことがあります。