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認知症、はじめました。

速すぎて帰還もわからない瞬間移動術 認知症、はじめました

レビー小体型認知症の父親をもつイラストレーターが、日々のエピソードを漫画にしました。父親の本棚には買ったことを忘れて再び買ってしまい、2冊ある本が。そんな本棚を見て「ちゃんと読んでいないからだよ」とがっかりしていたひわさん。しかし時が経ち、ついに自分も同じことをしてしまったのでした。

認知症、はじめました206_こぼればなし86「この道2」
道といえば……「あの店なんだっけ、あの……」『?何だろ?』
「……」メモ見てる パラ……パラ……『?』
「ほーんと、ひとばんで枯れちゃったんだものねーフウ」『何が?』
「シュ、シュッ」話の瞬間移動がすごすぎてついていけない。「えっ」
「あ、イトーヨーカドーだったわ」『あ、もとにもどった?』
「あらあんた、そこ、ころんだの? 顔くろいけど」「……シミかな……」
「……」ちょっと気まずい。「……」自由すぎる
「年より笑うな行く道だ」。この道も、行くのかな……。

認知症、はじめました。

次の回〈207〉のお話:驚愕の大そうじ費用 父すっきり母どっきり

前の回〈205〉のお話:♪この道は~いつかゆく道~ もしや保存用?

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