全国の認知症カフェめぐり2年。出会いと発見、溶け合う感情、誰も一人じゃない
認知症はすべての人が「老・病・死」とともに自然体で向き合うべきテーマです。それは隣人のことであり、友人のことであり、自分自身のこと。私が2年にわたり『コッシーのカフェ散歩』で取材してきた認知症カフェとは、まさにそんなだれもが当事者たりうる可能性を分かち合う活動でした。今回の映像作品は、これまで私が受け止めた言葉、接した表情、手のぬくもりを紡ぎ直し、各地のカフェに通底する「認知症フレンドリー」という世界観を浮かびあがらせることを企図しています。この「やさしい」だけでない、深い共感にもとづく新しい認知症イメージを、一人でも多くの人にお伝えできれば幸いです。