認知症と診断されても、日々、自分らしく生きていく。続けていこう「希望の道」を。
「希望の道」─認知症とともに生きる─

本動画は令和2年度、令和3年度厚生労働省「認知症普及啓発事業」の一環として、希望大使や認知症の人と家族の会の皆様に参画いただき、作成されました。全国15名の認知症の人の様々な生き方を描きます。ご期待ください。

Message Movie メッセージ動画
令和3年度
認知症じゃなかったら<br/>仲間に会えなかった。 茨城県/平 みきさん
認知症じゃなかったら
仲間に会えなかった。

茨城県/平 みきさん
茨城県石岡市の平みきさんがレビー小体型認知症と診断されたのは52歳のとき。家族の励ましを受け、自分で生活していくための工夫を重ねながら認知症を学び合い支え合う仲間づくりをはじめ、2017年には仲間とともにNPO法人「ともに歩む認知症の会 茨城」を立ち上げました。現在は認知症カフェや講演活動などを通じて、認知症理解のための本人目線のメッセージを日々発信し続けています。
皆さんがいるってことは人がいる。<br/>自分はひとりじゃない。 東京都/樋口 賢さん
皆さんがいるってことは人がいる。
自分はひとりじゃない。

東京都/樋口 賢さん
空港の保安防災業務に従事していた東京都大田区の樋口賢さんは、54歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。その後、介護施設への再就職を経て、現在は講演活動のほかデイサービスに通い、持ち前のお笑いセンスと樋口さんらしい細やかな気配りで、通所者や職員のみなさんにとって欠かせない存在になっています。
支えてもらうばっかりではなくて<br/>支え合っていきたい。 愛知県/近藤 葉子さん
支えてもらうばっかりではなくて
支え合っていきたい。

愛知県/近藤 葉子さん
51歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断された愛知県名古屋市の近藤葉子さん。現在は週3日、市内のデイサービス「とんと」OHANAに通いながら、講演活動、認知症カフェでのボランティア活動、認知症サポーターを中心とする交流会への参加など、認知症理解のための活動に積極的にかかわっています。社会とのつながりに生きがいを感じる日々を送っています。
もうちょっとがんばって<br/>仕事しようかなと思っています。 岐阜県/林田 光市さん
もうちょっとがんばって
仕事しようかなと思っています。

岐阜県/林田 光市さん
岐阜県瑞穂市の林田光市さんは56歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断され、それまでの仕事を続けていくことが難しくなりました。その後、県などの就労支援モデル事業によって内藤記念くすり博物館で週2回の勤務を続けるようになったほか、地域では当事者キャラバン・メイトとして認知症サポーター養成講座の講師を務めるなど、充実した毎日を送っています。
やっていることがちょっとでも<br/>役立つっていうことは、幸せ。<span style='font-size:0.7em;'>(右:塩路さん)</span><br/>自分でつくったもん、<br/>食べてもろたらありがたい。<span style='font-size:0.7em;'>(左:山際さん)</span> 和歌山県/塩路 京さん、山際 裕三さん
やっていることがちょっとでも
役立つっていうことは、幸せ。(右:塩路さん)
自分でつくったもん、
食べてもろたらありがたい。(左:山際さん)

和歌山県/塩路 京さん、山際 裕三さん
和歌山県御坊市版 認知症希望大使「あがらの総活躍希望大使」に任命された塩路京さん、山際裕三さん。長く農業協同組合で働いていた塩路さんは、手書き文書の作成に従事するなかで字を書くことの楽しさを見いだし、今も現役で賞状の筆耕の仕事を続けています。山際さんは定年退職後、中学生の頃から続けているハーモニカや日曜大工など多彩な趣味を楽しみながら、月2回ドリーム農園で農作物を育てています。
周りの人がどれほど大事か<br/>わかってきただけでも、成長したかな。 香川県/志度谷 利幸さん
周りの人がどれほど大事か
わかってきただけでも、成長したかな。

香川県/志度谷 利幸さん
63歳のとき、若年性アルツハイマー型認知症と診断された香川県綾川町の志度谷利幸さん。長年打ち込んできた内装業の仕事も減らさざるを得ませんでした。知ってもらうことが地域での生活に大切だと考え、認知症であることを周囲に伝えてきた志度谷さん。現在、子育て支援施設の空きスペースを利用したサークル活動「育育広場」で地域のみなさんと農作業や木工に励んでいます。
自然に「ありがとう」という気持ちで<br/>頼ればいい。 大分県/寺野 清美さん
自然に「ありがとう」という気持ちで
頼ればいい。

大分県/寺野 清美さん
63歳のとき、若年性アルツハイマー型認知症と診断された大分県日田市の寺野清美さん。それまで担ってきた家事も車の販売の仕事もあきらめざるを得なくなりましたが、友人の紹介でパートの介助員として働きはじめました。現在も家族の愛情や友情に支えられながら、社会とのつながりに生きがいを感じる日々を送っています。
令和2年度
楽しくないと<br/>楽しくならない。 北海道/福田 貞夫さん
楽しくないと
楽しくならない。

北海道/福田 貞夫さん
北海道札幌市の福田貞夫さんは二度にわたるくも膜下出血を克服。その後認知症と診断され、在宅生活が難しくなりグループホームに入居。現在は状態が安定したため自宅に戻り、入居時、お世話になったグループホームへデイサービスで通う一方、公園で孫と遊んだり、買物に出かけたりと地域の生活を楽しんでいます。持ち前のリーダーシップを発揮して施設でも地域でも頼れる存在として活躍しています。
自分から外に出て<br/>人と話をするっていうのは楽しい。 山形県/及川 昌秀さん
自分から外に出て
人と話をするっていうのは楽しい。

山形県/及川 昌秀さん
山形県米沢市の及川昌秀さんは、若年性アルツハイマー型認知症と診断された後も「障がい福祉サービス事業所」にて日々の仕事を続けています。市内に認知症カフェおれんじドア山形をオープン。認知症本人の交流の場を通じて、積極的に情報を発信するとともに新たな人々との出会いを楽しんでいます。
好きなことをやって生きる。<br/>こんなに幸せなことはない。 神奈川県/望月 省吾さん
好きなことをやって生きる。
こんなに幸せなことはない。

神奈川県/望月 省吾さん
長く医薬品メーカーに勤めていた神奈川県藤沢市の望月省吾さん。趣味は、大学進学後、夢中になったマンドリン演奏。出向先のワイナリーでの経験を活かし、自ら参加している認知症当事者の会ではワイン講座を開催しています。
自分らしくいれる場所で<br/>楽しく過ごせて私は幸せ。 静岡県/森 累美子さん
自分らしくいれる場所で
楽しく過ごせて私は幸せ。

静岡県/森 累美子さん
静岡県富士宮市で木製の介護用品をつくる木工房いつでもゆめを。元看護師の森累美子さんは、認知症と診断されたあと、こちらの工房ではたらきはじめました。夫の理解、そして自分らしくいることができる場所や人と出会いがあり毎日を前向きに楽しんでいます。
認知症になっても<br/>仕事と趣味で充実している。 京都府/下坂 厚さん
認知症になっても
仕事と趣味で充実している。

京都府/下坂 厚さん
大手鮮魚店で働いていた下坂厚さんが若年性アルツハイマー型認知症と診断されたのは46歳のとき。現在は高齢者を支える仕事と趣味の写真撮影に生きがいを見いだし、充実した毎日を過ごしています。写真の腕前はプロ顔負け。当事者目線の情報を日々発信しています。
看護師の経験を活かして<br/>みんなにお返しができる。 鳥取県/松本 とよ子さん
看護師の経験を活かして
みんなにお返しができる。

鳥取県/松本 とよ子さん
鳥取県鳥取市の松本とよ子さんは長年看護師をつとめてきました。認知症と診断された後もその経験を活かし、おれんじカフェなどで認知症本人の方たちの話に耳を傾けています。本人の視点が何より大切という松本さん。認知症になった体験を活かして、認知症の見方を変えていくことを第2の仕事にしています。
人の役に立てる。<br/>ここに来てよかった。 鹿児島県/川原 多喜子さん
人の役に立てる。
ここに来てよかった。

鹿児島県/川原 多喜子さん
鹿児島県で認知症と診断されてからも多くの人々に支えられながらひとり暮らしを続けている川原多喜子さん。小規模多機能サービスの通いではメール便配達の仕事を行い、施設の中でも率先して職員のお手伝いをするなど、地域の中での自分の役割を見つけて暮らしています。
認知症と診断されても、自分らしく前向きに暮らしている人たちがいます。新たな出会いを通じて、これまで得られなかった貴重な体験をされた人たちがいます。本人ばかりでなく、彼らを支えるパートナーたちも。この動画は、認知症の人が出会った新しい自分と彼らにしか見ることができない世界、そして自分らしく前向きに生き続ける姿を、多くの人に知ってもらいたい。そんな思いから作成された映像です。
認知症の人が、これまで歩んできた道。彼らと彼らとともに生きる人たちの前にひろがる、これから歩んでいく道。ひとつとして同じ道はなく、認知症とともに生きていく、十人十色の「希望の道」を映し出します。
つづけていこう、希望の道を。
広げていこう、希望の輪を。
Download リーフレット・ポスター
リーフレット(令和3年度認知症普及啓発事業)
リーフレット
(令和3年度認知症普及啓発事業)
令和2年度、令和3 年度事業でご出演いただいた15人の方のプロフィールを紹介しています。
ぜひダウンロードして認知症普及啓発にご活用くださいませ。
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ポスター(令和元年度認知症普及啓発事業)
ポスター
(令和元年度認知症普及啓発事業)
認知症本人大使「希望大使」による認知症に関する正しい知識と理解の普及啓発のためのポスターを作成いたしました。
ぜひダウンロードして認知症普及啓発にご活用くださいませ。
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令和2年度版
関連情報
認知症について知りたい方へ
(厚生労働省HP)
認知症本人大使「希望大使」について
(厚生労働省HP)
認知症とともに生きる希望宣言について
(一般社団法人 日本認知症本人ワーキンググループHP)
認知症とともに生きる「希望大使」、誕生希望をもって認知症とともに生きていく
「希望宣言」藤田和子さんスピーチ
地域版認知症本人大使(希望大使)交流会
(一般社団法人 日本認知症本人ワーキンググループHP)