「いまから話そう、認知症」

認知症の母を介護 新田恵利さんが考える50代からの「備え」

楽しそうに外出する元おニャン子クラブの新田恵利さん親子。毎年、誕生日前後に川崎大師をお参りしている=2018年11月13日撮影、提供写真
楽しそうに外出する新田さん親子。毎年、誕生日前後に川崎大師をお参りしている=2018年11月13日撮影、提供写真

タレントの新田恵利さんご夫婦は50代になり、少しずつ将来への「備え」を始めています。また、介護生活2年目には認知症の症状も現れた92歳の母親を、今年3月まで介護していました。母親の介護経験からの学び、そして新田さんが考える人生100年時代における50代からの「備え」について聞いてみました。

骨折による介護生活からじわじわと現れた認知症の症状

――お母様の介護生活はどのように始まったのですか。

母は25年前から骨粗しょう症を患っていて、数年に1度、腰椎の圧迫骨折を繰り返していました。ところが7年前に圧迫骨折で入院した際、自分で立てなくなり、介護保険で要介護4の認定を受けました。それこそ、ある日突然介護が始まってしまった感じです。退院してから訪問リハビリを半年間お願いし、その後リハビリ専門病院に40日間入院して、やっと自分で車いすに乗り、トイレにも行けるようになって要介護3まで改善しました。

――認知症に気づかれたのは、いつごろですか。

2年目の夏、私が「仕事に行ってくるね」と声をかけると、母が「どこにでも行って涼んでおいで」と怒ったような口調で言い返してきたのです。数日後、仕事で夕食が遅くなるからと思って母が大好きなクリームパンを置いていったところ、帰宅後に「一つしかなかったわよ」と怒鳴られました。あれ、おかしいなと感じたんですよね。

自宅の玄関で母親の髪を整えるのは元おニャン子クラブの新田恵利さん=2019年11月4日撮影、提供写真
自宅の玄関で母親の髪を整えるのは新田さん=2019年11月4日撮影、提供写真

日ごろのコミュニケーションの積み重ねが大切

――お母様は認知症の診断・治療のために医療機関に行くことを嫌がりませんでしたか。

母には認知症外来で検査をしてもらうときに正直に話をしました。「子どもからみると、ママは認知症になっているかもしれない」「でも、認知症になっていても進行を遅らせる治療があるから早く病院に行こうね」「違ったら違ったということで安心じゃない?」と。母とは仲がよかったので納得してくれました。日ごろからの親子のコミュニケーションが大切だと思います。楽天的なところがある母は「娘や息子が困るのなら病院に行きましょう」と受け入れてくれました。

――介護施設や認知症グループホームへの入所のようなことは考えなかったのですか。

介護施設にお願いすることも考え始めています。私か兄のどちらかがギブアップしたとき、もう一つは認知症が進行して私のことを誰だかわからなくなったときです。仲の良い親子だったので、私の心のバランスを崩さないためにです。介護生活って、母との別れのための心の準備をしているのかもしれないですね。

大学病院で認知症の検査を受けた際の写真。元おニャン子クラブの新田恵利さん親子から笑みが漏れている=2016年11月18日撮影、提供写真
大学病院で認知症の検査を受けた際の写真。新田さん親子から笑みが漏れている=2016年11月18日撮影、提供写真

私たち夫婦の老後はあらゆるサービスにお世話になる時代

――新田さんご夫婦も50代になりました。

私たち夫婦には子どもがいません。でも、子どもがいる同級生たちも「子どもには面倒をかけたくない」と口をそろえていいます。私たち50代は親の介護と自分たちの老後や介護の「備え」を同時にしていかなくてはいけない世代なのだと思います。私たち夫婦が介護を受けるころには、家族介護ではなく社会にあるサービスを利用する時代に変わっていくことを考えると、貯蓄や保険による「備え」がいっそう大切になってくると思います。

――「備え」のために注意していることは何ですか。

パートナーとのコミュニケーションが大切ですね。新婚時代、私たち夫婦の最初のけんかは「お墓」のことでした。夫が「実家の墓に入って欲しい」というので、私は「桜の木の下で眠りたい」と自分の希望を伝えました。最近、老後の希望について話題になったときも「(認知症が進行して)あなたが私のことを『このおばさん、誰?』といったら許さないからね」と笑いながら話しています。介護に関する家族のコミュニケーションは深刻な状態になる前に、お互いに元気で笑い飛ばせるぐらいのときに話しておくことが大切です。

「一般の人が、年齢によるもの忘れとMCIと早期の認知症を見分けるのは難しい」と語る元おニャン子クラブの新田恵利さん
「一般の人が、年齢によるもの忘れとMCIと早期の認知症を見分けるのは難しい」と語る新田恵利さん

人生の転機ごとに保険の見直しをしています

――新田さんご夫婦はどのようなライフプランをお持ちですか。

50代は人生の折り返し地点なので、自分たちがどういう人生のゴールを迎えたいのか、そろそろ見定めておいたほうがいいと思います。私たち夫婦の間では、双方の親を見送った後は、私は温泉に入れるところ、夫は海の近いところがいいということで熱海を選びました。愛犬を見送った後は世界旅行に行って、坂の上り下りがきつくなったら便利な都会に戻ろうと考えています。

――その時々にあった「備え」をイメージしておくことが大切ということですね。

私たち夫婦は、人生の転機ごとに保険を組み替えるようにしています。保険商品も時代によって変わるし、認知症保険ができたのも数年前ですよね。保険は自分のことだけでなく、家族のライフプランを守ることにもつながります。

「介護の話をしても共感されない」と話していた幼なじみ。元おニャン子クラブの新田恵利さんがブログで介護生活を公表したことで、いまでは2人で親の介護あるあるを笑いながら話せるようになった
「介護の話をしても共感されない」と話していた幼なじみ。新田恵利さんがブログで介護生活を公表したことで、いまでは2人で親の介護あるあるを笑いながら話せるようになった

健康でいるために、認知症の予防・早期発見をサポート

認知症は誰にも起こり得るリスクです。健康な状態と認知症の中間にあたる状態のMCI(軽度認知障害)も患者が増えており、2012年の時点で全国に約400万人、これに加えて認知症の患者が約462万人いると推計されています。両方をあわせると、65歳以上人口の約3.5人に1人の割合です。(*1)

認知症は、誰にでも起こり得る身近なリスクと説明する明治安田生命「いまから認知症保険 MCIプラス」の解説図
※明治安田生命「いまから認知症保険 MCIプラス」のコンセプトパンフレットをもとに作成

「いまから認知症保険 MCIプラス」では、認知症の予防や早期発見もサポートします。健診結果を提出すると疾病リスクを予測して「MY健活レポート 認知症保険版」をお届けします。また、「みんなの健活サービス」として、「MCIスクリーニング検査」(有料)や「看護師相談・医師紹介アプリの優待利用」(有料)、「『脳トレ』アプリの優待利用」(有料)といったアフターフォローもあります。

明治安田生命の「いまから認知症保険 MCIプラス」は、認知症の予防・早期発見の段階から発症後までサポートし、人生100年時代のあなたの豊かな老後の実現に向け伴走します。

認知症に対する備えを、ご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?

「いまから認知症保険 MCIプラス」詳しくはこちら

「いまから認知症保険 MCIプラス」は、「軽度認知障害終身保険特約」を付加した場合の「いまから認知症保険」をいいます。

*1 出典:厚生労働科学研究費補助金(認知症対策総合研究事業)「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応(2011年度~2012年度)総合研究報告書」

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新田恵利(にった・えり)
埼玉県出身。53歳。アイドルグループ「おニャン子クラブ」のメンバーとして一世を風靡(ふうび)する。2014年、母親が骨粗しょう症による腰椎(ようつい)の圧迫骨折を起こし要介護4に認定され、2世帯住宅で独身の兄とともに介護生活が始まる。2年後に認知症の症状が出てくる。リハビリにより母親は要介護3に改善するものの、2020年夏に圧迫骨折を再発して要介護5に。介護経験を自身のブログでつづるほか、講演、取材、執筆も積極的に引き受け、現在進行形で当事者家族の声を広く社会に発信している。

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