いいケアマネジャーを見つけるにはどこで探せばいい?認知症ケアの知恵

ケアのイメージ

認知症ケアについて多様な経験がある家族、ケアマネージャー、訪問看護師、医師たちが実践的なQ&A方式で、「ケアの知恵(コツ)」を伝えします。

Q.いいケアマネジャーを見つけたい。どこで探せばいい?

A.もっとも良い方法は、介護サービス利用経験者の口コミを参考にすることです

市区町村から介護認定の通知が届いたら、次にやるべきことはケアマネジャー(介護支援専門員)を見つけることです。ケアマネジャーは、介護を必要とする人や家族の相談や助言、利用者の状態に合ったケアプラン(居宅サービス計画書)の作成、実際にサービスを提供する事業者への連絡や手配を行います。
では、ケアマネジャーを見つけるにはどうすればいいのでしょうか。一般的な方法は、地域包括支援センター、または市区町村の介護保険課や福祉課などで事業所リストをもらい、2~3の事業所を選んで連絡し、所属するケアマネジャーと面談します。

ココがポイント!「ケアマネジャーは自分で探すのが基本」

市区町村の福祉課や地域包括支援センターでもらえるのは、サービスを提供している事業者のリストです。リストには、各事業者の住所や電話番号、ケアマネジャーの人数、営業日、デイサービスなどを運営しているかなどの情報が記載されています。地域包括支援センターは原則として特定の事業者を推薦することはできませんので、リストをもとに利用したい事業所をいくつか選んで連絡しましょう。自分で選ぶのが難しい場合は、地域包括支援センターに「自宅の近くが希望」といった要望を伝えれば、条件に合う事業所をいくつか紹介してくれます。

こんな意見も

地域包括支援センターが紹介してくれるのはケアマネの事業所であり、ケアマネを紹介してくれるわけではありません。いいケアマネと出会うには口コミが一番ですよ。(家族 男性)

いいケアマネジャーはどんなことができる?

ケアプランは要介護度や身体の状態だけでなく、生活環境や本人や家族の気持ちや性格、価値観、こだわりなども含めて作ります。本人や家族の話をよく聞いてくれることが、いいケアマネの第一条件です。
よりよい介護サービスを受けるためにはケアマネジャーの提案力も必要です。さまざまな疑問や要望が出てきたときに、フットワークよく対応してくれて、新たな提案をしてくれるケアマネジャーであること、さらに市区町村などで独自に行っている高齢者福祉サービスや民間のサービスについての知識が豊富で、それらと介護保険サービスをうまく組み合わせたプランを提案してくれることも、いいケアマネジャーの条件です。
 また、介護は訪問介護員や訪問看護師、医師、理学療法士などさまざまな専門職がチームを組んで動くため、ケアマネジャーにはチームをうまく機能させるコーディネート力や交渉力、問題解決能力も必要です。

こんな意見も

最初はケアマネやケアプランのことは、よくわからないものです。もし相性が合わないとか不満があったら、いつでもケアマネを変更することができます。ケアプランの見直し時期に合わせて変更してもいいでしょう。(家族 男性)
ケアマネによっては、何年も同じケアプランを使い続けている場合があります。必要に応じてケアプランの見直しをしてくれるかどうかには、注意しましょう。(家族 女性)

ココがポイント!「ケアプランを使いまわしていないかチェック!」

ケアプランは、第1表「居宅サービス計画書」(1)、第2表「居宅サービス計画書」(2)、第3表「週間サービス計画表」の3つが基本です。どの利用者にでも当てはまるようなことが書いてあるのは使いまわしをしている証拠。3つの表に、その人に特化したプランや目標をきっちり記載しているケアマネジャーなら信頼してまかせられます。(家族 男性)

ケアマネの資格を取るには、医療や介護・福祉施設などでの実務経験が必要となるため、同じケアマネでも、看護師出身、介護福祉士出身、薬剤師出身とさまざまです。最初は、医療に詳しい人のほうが安心と看護師出身のケアマネさんにお願いしましたが、こちらの話をあまり聞いてくれず、コミュニケーションがうまく取れませんでした。元の資格は関係なく、やはり、認知症の人と家族の話をきちんと聞いてくれるケアマネが一番です(家族 女性)

この記事は、『認知症の人と家族のための「地元で暮らす」ガイドブックQ&A』から許可を得て転載しました。

〈つぎを読む〉家族と専門職が上手に介護を分担するコツは?

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