認知症後期に多い困った症状への対処法5
取材・文/山内リカ 2018.09.18
1.意思が通じない
▶重要なことは、メモを書いて渡す
▶やさしく、ゆっくりと耳元で繰り返し伝える
▶言葉でうまく伝えられなくても、雰囲気や表情からわかることもあるので、目を合わせながら、ゆっくりやさしく話しかける
2.目の前にいる人が誰なのかわからない
▶安心できる人(危害を加える人ではない)ということをやさしく伝える
▶大勢で会うときは、名札をつける
▶「昨日も一緒にいた」「いつも一緒にいる」など、安心する言葉をかける
▶以前からの知り合いであることがわかるような具体的なエピソードを話してみる
3.ぼんやりして、反応がない
▶身ぶりや手ぶりを交えて、ゆっくりと話しかける
▶手を握る、肩を抱くなどのスキンシップを増やす
▶もともとやっていたことや、興味をもつこと、人、ものに接してみる
4.大便をトイレの壁やタオルになすりつける
▶気持ち悪いからなすりつけるということを理解し、便が漏れた状態にしない
▶トイレで排便できるように、朝、食事の後など、タイミングを見計らって声をかける
5.食べもの以外のものを口にする
▶目に見えるところ、手の届くところに、口に入れては困るようなものは置かない
▶ティッシュペーパーを口にする場合は、数枚だけ入れておく