できることは自分で。介護者は上手にフォローを

■こんなときどうする?専門家が教える認知症Q&A

Q.料理や洗濯をどこまで手伝っていいかわかりません
A.できるだけ本人にやってもらう、支える姿勢が大事

認知症になると、料理や掃除、洗濯などの家事を今までのようにスムーズにこなすことがむずかしくなります。家族はもどかしくなって、つい手伝ってしまいがちですが、できることがあれば一部分でもよいので、ご自身でやってもらいましょう。

すべてをお任せにしてしまうと、味つけがおかしい、きれいに洗えていないといったことも出てくるので、様子を見ながら介護する側が部分的に手伝うことをおすすめします。その際「できないから手伝う」という態度では、ご本人は傷つき、それを機に家事をしなくなってしまう可能性もあります。「一緒に料理をしたい」というスタンスで、上手にフォローしてください。

Q.BPSDが強くどう介護すればいいかわかりません
A.ケアの工夫などで改善されることも。長引くなら専門家に

BPSDの症状が強く出ている場合は、ケアの方法を工夫すると改善することがあります。医師やケアマネ、介護士などの専門家に聞いてみるとよいでしょう。行為を無理にやめさせたり、否定したりすると悪化することがあり、注意が必要です。

症状が長く続く場合、一時的に入院するという手もあります。その場合は、できれば慣れ親しんだ医師や看護師がいるところにお願いしてほしいと思います。見ず知らずの医療機関への入院は、不安が助長されてしまうのでおすすめできません。治療薬の影響(副作用)や脱水でBPSDの症状が生じることもあるので、それも含め、主治医に相談してみてください。

Q.認知症介護で注意が必要な病気はありますか?
A.誤嚥性肺炎や脱水、低栄養に注意。転倒にも気をつけて

誤嚥とは食べものをうまくのみ込めず、気管に食べものが入ってしまう状態です。誤嚥性肺炎になると命に危険がおよびます。しかし、誤嚥を心配して水分や食べる量を減らすと、脱水や低栄養になる恐れがあります。

のみ込みにくくなったり、むせやすかったりするときは、トロミ剤を使うとのみ込みがスムーズになります。のみ込みの状態を医師や看護師に相談するとともに、口腔ケアをしっかりして、予防に努めましょう。

もう一つ気をつけたいのは転倒による骨折です。加齢や運動不足、低栄養で骨がもろくなると、ちょっとした転倒で骨折し、寝たきりの原因になります。対策は早めにしておきましょう。

〈つぎを読む〉認知症早期に多い困った症状への対処法20

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