信頼のおけるケアマネジャーやかかりつけ医を見つける方法

要介護の認定を受けると、介護サービスのプランを練ったり、利用先の事業者を探したりすることになる。その際に先導役をしてくれるのが、「ケアマネジャー(以下、ケアマネ)」と呼ばれる専門職だ。介護保険サービスを受けるにはケアマネの助けが必要になる。

「いいケアマネは、ご本人や家族が困っていることを、まずは受け止め、困りごとがスムーズに軽減されたり、解決されたりするよう迅速に動いてくれる人」と川畑医師は言う。ケアマネは、通常、要介護認定を受けると役所から渡される「居宅介護支援事業所」リストから探すことになるが、「頼りになるケアマネ」を見つけるのは、むずかしいことが多い。すでに介護サービスを利用している人の家族から、ケアマネの評判を聞くのも、有用な手がかりになるだろう。

また、最近、病院のもの忘れ外来などで認知症と診断を受けた後は、住まいに近いかかりつけ医のもとで治療を続けるよう指導されることが多い。その際の医師選びも慎重にしたい。

「ご本人の行動障害や精神症状に対し、具体的で実行可能な対策・対応を助言してくれる、介護スキルがある医師が、かかりつけ医としておすすめです」(同)

本人や家族の質問に対し、答えられない部分は正直に「わからない」と話してくれる医師は信頼がおける。「この点は、ご家族からもう一度、認知症専門医に相談してみてください」と言える医師とは、長い付き合いができるという。

「家族が付き添って根気よく通院を続けることが、ご本人の安心につながり、上手な介護を進めるうえでもとても重要です」(同)

認知症と診断後すぐにやるべきこと

□介護保険の要介護認定の申請をしよう

本人の住まいがある市区町村役場の介護保険の担当窓口に要介護認定の申請をする。「要介護1 ~ 5」に認定されれば、介護サービスが受けられる。自己負担は原則サービス利用料の1割(一定以上所得者の場合2割または3割)。

□中心になる介護者を決めよう

家族と同居している場合、メインになる介護者を決める。服薬管理だけでなく、ほかの家族などに介護支援を求める際の交渉役としても必要になる。ただし、その人だけに介護の負担がかからないように、家族で分担する。

□いいかかりつけ医を見つけよう

本人の行動障害や精神症状に対し、具体的で実行可能な対策・対応を助言してくれるような、介護スキルをもつ医師がおすすめ。「認知症だから仕方がない」といって、解決の手助けができない医師はあまり頼りにならない。

□頼りになるケアマネを探そう

本人や家族が直面する介護の問題をきちんと聞いたうえで、希望に沿いながら、問題を解決できるように動いてくれる人を選ぶ。すでに介護サービスを利用している人の家族から評判を聞いて参考にするのもいい。

〈つぎを読む〉進行に応じて変化する症状に臨機応変に対処しよう

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