認知症の症状 中核症状と周辺症状(BPSD)とは?

認知症に共通の中核症状と個人差が大きいBPSDがある

認知症の症状には大きく分けて2つの種類があり、ひとつは「中核症状」、もうひとつは「行動面・心理面の症状」で、「BPSD(Behavioral and PsychologicalSymptoms of Dementia) = 周辺症状」といいます。「認知症の症状がある」という場合、この両方を指すことが多いです。

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認知症で見られる症状

記憶障害以外にも認知症の症状はさまざま

中核症状は、脳の神経細胞が壊されることで起こる症状のことです。たとえば「指を切ったら出血してズキズキ痛む」というような、直接的な症状です。アルツハイマー型認知症であれば、脳の神経細胞が死に、脳内のネットワークに障害が出るため、「記憶障害」が起きたり、時間、場所、人物がわからなくなる「見当識障害」が起きたりします。

一方、BPSDは中核症状に付随して起きる二次的な症状です。たとえるなら、「指のケガに細菌が感染してはれ上がる」という具合です。BPSDは必ず出るものではなく、中核症状の種類、本人の気質、もともとの疾患、介護者とのかかわり、生活環境などの条件がからみあって生じます。たとえば、「家族に暴言をはく」といったBPSDの背景には、脳内の神経伝達物質量の変化で怒りが増幅しやすくなっていることがあります。そこに自分へのいら立ちや、家族との関係性などが加わって発症すると考えられています。

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